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インドネシアで(座敷ほうきの素材である)ほうき草の栽培地を広げ
るために山間部を視察する途中、黒い毛皮のようなものが大量に
山積みされているのを見かけました。

そこで、現地の案内人に「あれは何か!」とたずねると

「これはヤシ系の植物アレンという木からはぎとったものです。
このように野ざらしになっていても腐らないので、資材としていろい
ろ使われています。水に濡れても大丈夫なので、海底の電線を保
護するために使われたりロープを作ったり、色々なブラシを作った
りしてヨーロッパ方面に輸出している」との説明がありました。

さっそく、原料を精製している業者を紹介してもらい、黒い繊維を少
し頂戴していただき、日本に送りました。

そして、日本とインドネシア工場でこの繊維を利用する商品開発に
取り組み、1973年(昭和48年)、それまで日本になかった新素材の
庭ほうきを開発し、「ニワニワ」と命名して発売したのです。

当時、庭ほうきといえば、シダほうきと呼ばれている硬く、粗い赤茶
色した穂のものしかなかった時代でしたが、この「ニワニワ」は新た
な新素材庭ほうきとして、業界に旋風を巻き起こすこととなりました



アレンの木からとった
黒い繊維の山
(インドネシア)




奥:赤シダほうき
手前:ニワニワ

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